老人ホームやグループホームで働いていると新しい入居者さんを迎えに行くなんてこともあると思います。
高齢者だけの世帯であったり、一人暮らしだと家が大変な事になってるなんてことも。
私も何度か経験しましたが、炊飯器の中にカラフルなキノコが生えていたり、畳が尋常じゃないくらい弾力があったり。
冷蔵庫の中でお刺身がビーフジャーキーみたいになってたり。賞味期限が何年まえやねん!っていうものがゴロゴロしてたり。
こういうのちょっと助けられるんじゃね?って思って行動してしまった人のお話です。
私がボランティアに興味をもった理由。
私自身グループホームでの勤務が長いのですが、夕方になると「家に帰る」と落ち着きがなくなって泣く、怒る、と対応に困ってしまう事があります。
また、意思疎通のうまくいかない利用者の方とうまくコミュニケーションがとれず、引っ掛かれたり、罵声を浴びせられたりとまいってしまう事もしばしば。
そして毎日同じ入居者さんと過ごしているとマンネリ化してしまったりします。
「なんだかんだ言って家が一番だよなー」って考えが頭をよぎる事が増えました。
私自身も地元が好きですし、この土地で施設に入らず長く自宅で過ごしてもらえる方法はないかなーと考えるようにもなりました。
やっぱ在宅じゃね?
でも在宅介護の事業所って乱立してるよなぁー・・・・・
そっか!ヘルパーさんがやれない事の方が助かるんじゃないか!(悪い癖が)
まずはやってみた。
思い立ったらすぐ行動してしまうのが悪い癖で、すぐに行動してしまうのも悪い癖。
チラシ作成、携帯電話契約などなどガンガン準備しました。
まてよ、意外と経費がかかるなと気づく。(遅い!)
となると有償ボランティアという形でできないのかと考え。
まずインターネットで検索。家事代行サービス等をしらべました。
た、高いよ!!
1時間3000円~、交通費別など高額なものが多い。
これ払えるってどんだけの資産家なんだよ。
んで、町の高齢福祉課に相談。
近年。地域包括ケアシステムなるものが動き出していますので「町としてもいいですねー」ってことで前向きに。
社会福祉協議会なんかと相談し、料金やチラシを作り直したりしました。
区の高齢者の集い等に参加して広報活動も行いました。
あとは、税理士さんや行政書士さんやらに相談しながら立ち上げていきました。
設立の手続き等は長くなりますのでいつか書きたいと思います。
どんな事やったか(笑)
初めはなかなか依頼がなく「やっぱ需要がないのかなー」なんて思ってましたが3週間くらいしてやっと連絡が!
ドキドキしながら訪問したのを覚えています。今じゃ友達のような関係ですが(笑)
1年前に御主人をなくし一人暮らしになっている女性の方で少し足がわるいようでした。
初めはお話だけをってことで色々な事を話しました。
気づけな2時間話してました。(笑)
依頼内容は、障子の張り替え、電球の交換、網戸の掃除などでした。
後日、作業をしていると眺めていたおばーちゃんが
ぼそっと「やっぱり話す相手がいるといいね~」っと言って笑ってました。
その後、一緒に昔のアルバムを見て泣いたり笑ったり。
これなんじゃないか!私が求めていたものは!
それから、福祉課の方からちょいちょい依頼があったり。口コミで広まったりして休日や仕事終わりにのんびりやってます。
今までやった作業。
- 買い物
- 草むしり
- 植木の除去
- ダンボールつぶし
- 障子張
- ゴミ出し
- 薬の受け取り
- 通院介助
- 電球交換
- 入院中の洗濯
- 携帯の写真の印刷
- 役所への付き添いなど
基本ヘルパーさんにやってもらえない事が中心ですね。
「私できないよー」って方もいらっしゃると思いますが
今は、ユーチューブという強い味方がいます。なんとかなります(笑)
なぜ、ボランティアやった方がいいと思ったか
やっぱり一番は「ありがとう」という言葉です。言ってもらって嬉しくない人はいないと思いますし、話がゆっくり出来て自分のリフレッシュにもなる。意外と沈んでる気持ちが楽になったります。私は救われてます。
地元の昔の話とか、ご近所の状況とか知らなかった事をたくさん聞けました。
さらに在宅介護に興味のある方は勉強にもなります。
結構驚いたのが、未だに「介護保険ってなに?」っていう人いっぱい居た事。
コンビニの店長さんが食料持ってきてくれてたり、新聞配達のついでにゴミを出してくれてたり。近所のスーパーが水とかお米などの重たいものを配達してるとか。結構地域で支えあいながら高齢者をサポートしている事を肌で感じることができました。
我が町、頑張ってる!
地元の病院の評判とか施設のウワサがリアルに聞けました。(笑)
施設の中でばかりで働いて、重症の方や認知症の方の介護をされていて心身ともにお疲れとは思いますがちょっと気分転換にいかがですか?。
なぜ介護の道を選んだかみたいな初心に帰れる効果もあるかもしれません。
全く副業としては向いてないと思いますので、無理のない程度でお願いしますね。
興味がある方は地域の福祉課や社会福祉協議会、ボランティア協会などを調べてみてください。
中には有償でやってる自治体もあるようです。
自分にあった活動をまずはやってみるのもいいかもしれません。
私もこれで企業できないかなー・・・・・・・
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